ダイオキシン類・PCB汚染水の処理には、凝集助剤Minelcoを用いた凝集沈殿処理を提案しています。
水中のダイオキシン類およびPCBの存在形態は、懸濁物質(SS)に付着した状態で存在する懸濁態と、水中に溶存している溶存態の2種類に大別されます。
排水中のダイオキシン類およびPCBは、水中のSSに吸着しやすい性質を持ち、その大部分が粒子径0.22〜1μmのSSに吸着された状態で存在していることが確認されています。
そのため、懸濁している粒子(SS)を凝集沈殿して上澄水を得る凝集沈殿処理が、水中からダイオキシン類およびPCBを除去する方法として有効です。
当社では、アステック社の凝集助剤「Minelco」を用いた処理をご提案しています。
ミネルコが荷電中和を行い、PAC、高分子凝集剤による架橋作用からフロックの粗大化をはかることで、ダイオキシン類およびPCBを含むSSが沈殿物として生成され、清澄な上水を得る事ができます。また、状況に応じて鉄系凝集剤を入れることもあります。後段で活性炭を使用すると、より効果的です。
ダイオキシン類を含む汚染水を凝集沈殿処理と活性炭処理を行い、UF膜ろ過処理をしました。
汚染水 | 処理水 | ||||
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