19世紀〜20世紀、日本は「豊かで、自由の国」に魅せられ、物質に満たされた贅沢さを望み、こぞって大量生産、大量消費を繰り返してきました。その結果、私たちの生活は確かに物資は満たされ、何一つ不自由ないレベルまで到達し、ついには世界第二位の経済大国にまでになりました。
しかし、どうでしょうか? まさに物資は捨てられる為に作られ、大量に埋め立てられ、大量に焼却され、河川、地下水、大気など、さまざまな環境は汚染され始め、ある種の動物たちは絶滅して行き、森は消え、砂漠が広がり、もはや地球の存亡まで危ういと言うデータや予測がたくさんの研究から報告されてきています。それは、私たちの豊かな発展の代償でしょうか?
その代償は、予想以上に深刻で、大気はもとより、今まさに人間が生きるために必要不可欠な「水」にまで及ぼうとしています。
「地球は水の惑星」と言われていますが、 その中で飲むことができる水は0.007%しかないと言われています。特に日本では、この「水」に対する危機感が薄いとよく言われ、いつでも蛇口をひねれば安全な水が無尽蔵に出てくると思いがちです。
一昔前には、家庭用洗剤のビルダーとして使われていたのは「リン酸塩」。このリン酸塩の過剰排出により、河川や海中が富栄養化し、赤潮が大量に発生して大きな公害として深刻な社会問題となりました。
魚介類等に対する影響はもとより、井戸水、上水道等の汚染までも引き起こし、1960年以降、家庭用洗剤"りん"の使用を厳しく制限され、現在では、ご存知なように家庭用洗剤も「無りん」が一般的になりました。
「産業」が「環境」に譲歩した一つの良い結果と言えるでしょう。これは全てに言える事ですが、極端に寄り過ぎず、全体の「バランス」を取りながら「調和」を実現していかなくてはならないと言う事を学んだのです。
もともと、日本は、「人間もまた自然の一部」である。と言う考え方があります。それは、心を穏やかにし、あらゆる雑念を捨て、人間が本来持つ感覚で精神を集中すると全ての自然と一体化出来る。「自分が自然になり、自然が自分になる」。それこそが、日本古来から伝わる「座禅」です。
この概念は、もちろん産業分野にも有効で、特に これからの「製品」には「環境」「エネルギー」
「水」に対して与える影響を十分に考慮して「調和・一体化」を実現できる製品開発の要求はますます強くなるでしょう。 「カルファバス」の開発コンセプトは、「産業」と「環境」の調和を絶対条件にした、「21世紀環境対応型水処理剤です。
まさに、調和を重んじ、高い技術力を持つ国、「日本」だから開発する事が出来たソリューションだと言えます。この素敵な精神を、いつか世界中の方々と共感し、地球上の全てのCreatureと「調和」出来ること心より願っております。
前述で「家庭用洗剤」は無りん化し、環境破壊に歯止めがかかった。と言うお話はしましたが、それでは、冷却塔の「水処理剤」はどうでしょうか? 実は、いまだに設備のスケール防止・サビ止めを目的として、ホスホン酸などの「有機リン系化合物」をベースに組み立てられているのがほとんどです。
家庭用洗剤は「無りん」が一般的になったのに対して、どうして大量に使用する冷却塔の水処理剤は21世紀を迎えた今日も平然と使われているのでしょうか? 私たちには、全く理解が出来ません。「Change」が必要なのは「アメリカ」だけではないのです。
それでは、日本国内において現況がどうなっているのか?を簡潔にご説明いたします。
赤潮が発生する原因は水質中の「窒素」、「りん」の濃度増加に伴う「富栄養化」です。 富栄養化とは、海水に含まれる成分が、「栄養過多」になる現象です。それを発生させる成分はまさしく、「窒素」や「リン」で、これらは、人間の生活排水から海や川に流れ込みます。これを錆・スケール防止を目的として大量にクーリングタワーの冷却水として添加しているのが実態です。
当然、クーリングタワーの循環水の栄養分も過多になり、レジオネラ菌などが大量に発生しやすくなる環境を自分自身で作り上げ、それに対して、今度は「塩素」等の殺菌剤を大量に"ジャブジャブ"と添加して、バクテリアの増殖を抑えているのです。 どうしてこんな、「アメ」と「ムチ」をシンクロ的に行わなければならないでしょうか?
ちょうど料理をして、味付けに塩を入れて、塩っ辛くなりすぎたから、砂糖を入れて、甘くなりすぎたから、また塩を入れて。と言う悪循環な状況に良く似ています。 料理の場合であれば、まだかわいいものです。多種にわたりミックスされた「超高濃度の混合化学薬品水」がクーリングタワー内から、1日に数トンと言うレベルでミスト(霧状)になって至るところで環境へと飛散し、また排水されます。この「混合化学薬品水」の「安全性試験証明書」などはありません。
さらに防食剤(脱酸素剤)として、「開放系」のクーリングタワーに高濃度のヒドラジンを混合添加している管理業者もあり、しかもこれらの「水処理剤」は全て、国内では超大手の「水」と「環境」をスローガンに掲げる某大手水処理剤メーカーのものだと言うのには驚きました。
最近では、「北朝鮮のミサイル燃料」に猛毒なヒドラジンが使われている!等とメディアがごぞって報道しておりますが、実は、あなたのもっと身近で、国内の超大手水処理剤メーカーがこの成分を「開放型冷却塔」の循環水に添加させいるのです。
もう、ここまで来るとどんな混合薬品が、どの様な化学構造で大気中にまき散らされているのか? 誰もわかりませんし、何が起きても因果関係を立証するのは、ほぼ不可能です。
近隣の人間の健康状態、環境や生物に与える影響は著しく深刻で、まさしく「産業」と「環境」の不調和の一例でしょう。
「(ホスホン酸) 有機リン系/ヒドラジン/ハロゲン系殺菌剤」等から構成される「混合化学薬品冷却水」。水は「白濁」、化学薬品が作る独特な 「泡」が冷却塔内の至る部分に目立つ。これが霧状になり近隣・環境中に飛散。
CALFA BAS(カルファバス)に変更、2か月後。化学薬品が作る独特な「泡」は冷却塔内からキレイになくなり、 水も本来の「透明度」に改善。問題となっていた「スケール」も除去され始め、冷却効率・熱交換率も回復。
また、「りん・窒素」の総排出量も「増加傾向」にあり、カルファケミカルが本社を置く「横浜市」の行政も、これまでより厳しく「規制」する流れになって来ており、環境省・東京都も最新の研究結果を踏まえ順次、新基準を適用しています。
横浜市環境保全部規制指導課環境創造局: | 「事業場排水の規制について」 |
環境省: 第6次総量規制 | 第6次水質総量規制の在り方について |
環境省: 第7次総量規制 | 第7次水質総量削減の在り方について(すでに第7次の検討が始まっています) |
東京都環境局 | 第6次水質総量規制 |
Wikipedia (ウィキペディア) : | COD (化学的酸素要求量) / BOD (生物化学的酸素要求量) / SS (浮遊物質) |
そして、夏場に子供たちが、クーリングタワーに近づき、その「有機リン系混合化学薬品水」を全身に浴びて、「冷たくて気持ちがいい」なんて言っている光景を見ると、健康問題がとても心配でなりません。 なぜなら、この「有機リン系化合物」と殺菌剤である「塩素」等が混合されてしまうと 「農薬」「殺虫剤」に化学的組成が極めて近くなります。最近では、「中国製毒入り餃子」で連日にわたって騒がれました、きっと皆様にも聞き覚えのある毒性の強い「農薬」>もこれの類です。
また、「有機リン系化合物」は「農薬」「殺虫剤」だけではなく、かつての「戦争」で実際に使用された「軍用グレード」もあります。
日本で最も有名なのは「サリン」でしょう。その他「タブン」「ソマン」「VX」も全て(OPCs)化学兵器です。 ※ OPCs : Organic(有機) Phosphorus(リン系) Compounds(化合物)
あなたの冷却塔に使用している薬剤のMSDSは全て「非開示」になっていませんか?
「どんな薬剤を使用しているのか全く知らない」と言う施設管理者様も結構、多くいらっしゃいます。原因不明で突然、発症する「アレルギー・倦怠感・体調不良・神経障害」。化学物質の体に対する影響は、徐々に体内に取り込んで行き、蓄積し、許容量を一定以上超えると発症するとされる為に、時期、症状、進行、深刻度の「個人差」が大きいとされています。
最新の欧米での研究・専門機関では、有機リンを基剤としたOPC(s)が「神経ガス」であると言うのは、すでに「常識」です。
(※たくさんの学術論文が発表され、私たちもこれらを情報を蓄積しておりますが、著作権が発生する為、ここでは一般観覧出来ません)
そして医療機関側から見ると「有機リン中毒」と診断が困難なのは、体内での分解が比較的早く、症状だけを確実に引き起こし、体内から原因物質が検出されにくい点でしょう。従いまして、「原因・発生源の特定」は立証・特定するのは非常に困難なのです。
化学物質による大気汚染、健康被害は被害者が気づけないだけ、「はっきりと目に見える外傷」よりも遥かに恐ろしいのです。
さて、「誰が責任を取る」のでしょうか? もしあなたの「子供」「孫」だったらどうでしょうか?
Wikipedia (ウィキペディア) :
◆ 有機リン化合物 ◆ 冷却塔 (使用上の注意)
◆ メタミドホス(C2H8NO2PS) ◆ ジクロルボス(C4H7Cl2O4P
◆ 心を蝕む有機リン農薬 : 群馬県は農薬の空散を中止しました。
有機リンの精神毒性を国が初めて認め、人格を破壊する有機リン・・・
◆ 『自殺大国に潜む影…』: FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 (フジテレビ)
有機リン慢性中毒と「うつ」の関係性について探る ・・
◆ 化学物質が多動や学習障害の原因に
(特定非営利活動法人 NPO 化学物質過敏症支援センター)
有機リン化合物などの化学物質が、多動を引き起こすという動物実験結果も報道され・・
◆「有機リン化合物の健康被害に対する早急な対策の願い」環境病患者会代表 山田幸江様
◆「学者が斬る 有害化学物質の規制が甘い日本」週刊エコノミスト:毎日新聞社 2007年7月31日(北里大学名誉教授:石川 哲)
◆「有機リン中毒治療による医療者二次被害の事例」 Vol. 20 (2009) (日本救急医学会)
◆「生体指標を用いた新規環境評価御提案」 〜大気中の有機リン化合物 測定法の検討〜 (東京大学:環境システム学)
◆「環境水中のレジオネラ属菌の生育環境調査と新しい分類方法の確立」(山梨大学・大学院・医学工学総合 平山けい子)
(河川水中のレジオネラ属菌の調査を行なった結果、リン酸イオンが検出されない地点では、レジオネラ属菌は測定されなかった・・・)
冷却塔の型や条件で変わりますが、一般的な計算式を用いて単純にご説明します。
仮に都心オフィスビル屋上に設置されている小さな100RT程度の冷却塔が1台あるとします。 冷却塔から冷却水が飛散する「 飛散量」は、 循環水の「0.1%」程度。冷却塔の循環水量の目安は、1時間あたり78トン程度。 これが仮に6時間稼働した場合、
78,000(リットル)×0.001(0.1%) ×6 (時間) = 「468リットル」
つまり、「468リットル」の「有機リンを含むスケール防止剤がレジオネラ菌を増殖させ、殺菌剤と混合された化学薬品水」が大気中・街中に飛散しています。それも、小さな100RT程度の冷却塔が、たった「1台」だけです。
当然、「250RT」「500RT」なんて大きさは当たり前の様に至る所にあり、それが数台、数十台と言うレベルで屋上に設備されていて大量の飛散水が街に降り注ぎます。
対象者: | 水質汚濁防止法上の 特定施設の設置者 ※1 |
水質汚濁防止法上の 特定施設を設置していない者 ※2 |
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対象物質 又は項目 |
平均排水量 50m3/日以上 |
平均排水量 50m3/日未満 |
平均排水量 50m3/日以上 |
平均排水量 50m3/日未満 |
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有 害 物 質 |
カドミウム | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 |
シアン | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | |
有機燐(ゆうきりん) | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | |
鉛(なまり) | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | |
砒素(ひそ) | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 |
※「シアン化カリウム=青酸カリ」「カドミウム= "イタイイタイ病" の原因物質」
※1:適合しない水を流した工場・事業場は、処罰されることがあります。 (下水道法第46条の2)
また、この基準に適合しない水を流すおそれのある工場・事業場に対しては、特定施設の改善を命令したり、特定施設を使うことやさらに
公共下水道へ水を流すことをやめるように命令することもあります。 (下水道法第37条の2)
単純に考えて、「下水道」に捨てる事が許されていない濃度の「有機リン」を、大量にクーリングタワーでミスト状にして、近隣周辺 (環境中)に飛散させる事が許されるのは、論理矛盾があります。 私たちの居住空間は下水道以下と言う事でしょうか?
あるパートナー企業の担当者は、持病で「喘息(ぜんそく)」を持っているのですが、有機リン系化合物水処理剤を使用している冷却水の強制ブローを行うと、毎回、必ずと言っていいほど「喘息(ぜんそく)」の発作が起こるそうです。それ以来、彼はその様な状況が予測できた場合「防毒マスク」を装着して現場に入ります
右のムービーの様に、欧米諸国では、「有機化合物系水処理剤」を作業員が誤って浴びてしまった場合の「緊急時シャワー設備」「洗眼設備」の設置が義務付けられています。「毒性が強い」事を認知しつつも、これまで選択肢がありませんでした。やむを得ずこれを設置する事を余儀なくされた訳です。
日本は、さらに遅れています。この「設置義務」も「正確な知識」「危機感」も何もありません。このミストが大量にビルの屋上、工場から飛散して来るのですから、排出者・従業員だけの問題じゃなく「街に住む全ての人・子供の健康」に関わる問題です。
水処理薬剤メーカーが「リンがこれまでの1/3に!」と強くPRする「有機リン系水処理剤」をこれまでの4倍〜5倍の添加量で、大量に環境中に飛散、噴霧され、 そして平然と下水道に排水しております。 さぁ、何が変わったのか? 変わったのは「水処理剤の売り上げ」だけでしょう。
※CALFA BAS「カルファバス」は、水質汚濁防止法で定められる「水質総量規制」にて、排出制限対象となる「りん・窒素」 (ホスホン酸系・窒素化合物系)の成分も「有機硫黄化合物」等も一切、使用しておりません。
また、生分解せずに環境中に蓄積していく「ポリアクリル酸」等の「合成高分子」(ポリマー)も、一切、使用しておりません。
全て一般的な地球上の土壌に含まれる『無機成分』のみでアモルファス構造を形成しておりますので、循環冷却水が大量に飛散、排水しても環境面、生物面、人間の健康面に対する影響は全く『無害』です。EUでは「生活用水としての安全性試験」まで合格しております。