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冷却塔(クーリングタワー)の冷却水・循環水処理 orange_bar

「電気伝導度」と「殺菌剤」金属腐食の関係


「電気伝導度」と「殺菌剤」金属腐食の関係

【洗浄殺菌剤効果を維持するための水処理】(厚生労働省より)

冷却水中のレジオネラ属菌の洗浄殺菌処理を効果的に持続させるために、水処理対策が必要である。殺菌剤の効果を持続させるための水処理対策としては、冷却水の濃縮管理とスケール、スライム、腐食等の防止策が必要となる。

冷却水濃縮管理(冷却水をブローする)
スケール防止のため冷却水を過度に濃縮させないようにする。水中に腐食性イオンが多い場合、過剰な濃縮は腐食の原因ともなる。一般に濃縮の限度は塩化物イオンもしくは電気伝導率を目安とするが、薬剤処理に際しては、処理条件に合った水質基準値(濃縮度)を採用する。


(財団法人 省エネルギーセンター 改定2版「クーリングタワー」著:高田秋一・川原孝七)より

高濃縮による補給水量の減少の程度は、「濃縮倍率5倍程度」までが著しく、それ以上は濃縮を上げても顕著は減少はない。一方、高濃縮倍数での運転は循環水の水質悪化を招き種々の障害を生じやすくするばかりでなく、添加した水処理剤の効果の持続性にも限度があるため、適度な濃縮倍数を選定する必要がある。

例えば、補給水の電気伝導度が200μsmだったとした場合、1,000μsmまでしか節水効果がほとんどない。と言う事です。

皆さま、よく勘違いされているのが、「可能な限り節水で経費削減!」と意気込んで、大量の有機薬剤を使用し2,000μsm(10倍濃縮)とか、3,000μsm(15倍濃縮)、それ以上に上昇させます。すると「鉱物成分 (カルシウム・シリカ等)」の濃度と同時にリン濃度・窒素濃度も上がります。 「PH」ももちろん上がります。レジオネラ属菌に対し「大量の栄養素」を与え続け、殺菌剤の有効成分は消費され、十分に効果が出ません。効果が出ないので、さらなる「大量の殺菌剤」を投入しなければなりません。

詳しくはこちらから

節水効果は限界に来てるのに、「薬剤コスト」と「リスク」だけは上昇します。そして、水分だけ蒸発させて「超高濃縮」。やがてリン酸カルシウム・スライム・バイオフィルムが生成され、危険な混合薬品水と一緒に、レジオネラ菌が冷却塔から飛散・噴霧されます。

これは「効率」「経費」「設備」「健康」「環境」全てにとって「最悪の悪循環」のケースです。


冷却水は現実的な「濃縮倍率」で稼働するのが、メリット・デメリットの面で最もバランスが良いと言う事です。
絶対に「上げすぎ」(高濃縮させすぎ)てはいけません。 高濃縮させすぎは、「デメリット」ばかりです。


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