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循環浴槽のレジオネラ菌、配管汚れ対策 orange_bar

NSSシステムの手順と添加量

レジオネラ・皮脂・鉱物一発洗浄のCALFA NSSシステム使用手順と添加量

カルファナック添加風景
カルファナック
添加
【循環系統の洗浄】

あらかじめろ過装置の「逆洗浄」を終わらせ、循環できる最低限の水量を残して排水します。残った総水量の0.01%のCALFA NACを浴槽内の「吹出口付近」から、浴槽全体に広がるように添加します。

(計算式)
総水量が10トンの場合、10,000Kg × 0.01% = 1Kg


※洗浄剤の量(コスト)を抑えるため、総水量は循環可能な最低限の水量で結構です。

浴槽の形状により、水の動きが悪い箇所への添加は浴槽内で均一に分散させるのに障害となりますので、水の動きが最も速い「吹出口付近」に添加し、浴槽内の水に分散して「吸込口」に流れる様なイメージで添加して下さい。


カルファサップ(CALFA SAP)添加風景
カルファサップ(CALFA SAP)

CALFA NACの添加を終えたら、同じように、総水量の0.3%のCALFA SAPを浴槽全体に広がるように添加します。 ※溶け残らないように必要に応じてデッキブラシ等でかき混ぜて下さい。

(計算式)
総水量が10トンの場合、10,000Kg × 0.3% = 30Kg


浴槽の添加場所

循環 CALFA SAP(カルファサップ)を添加しますと、水が「白濁」しますので、このまま2時間以上は最低でも循環させて下さい。洗浄水が一循環すると、粒子の細かい白色の泡が浴槽全体に広がります。CALFA NACの天然分解酵素の匂いが若干漂ってきます。

循環開始から、スライムやバイオフィルム等の「有機物」は概ね45分〜1時間程で分解され、泡に運ばれて水中に放出されます。熱交換効率を悪化させエネルギーロスにつながる設備内の鉱物スケールを除去するのには1時間ではやや不足です。

よって、最低でも「2時間以上」は循環させて下さい。
(時間に余裕があれば、3時間程度、長めに循環させて下さい)

お湯を循環している際、「バブルジェット」が装備されている浴槽は、強い乱流によって大量の泡が発生する可能性があります。

CALFA NSSシステムは、この泡が分解・キャリア・洗浄の特徴ですので、泡が浴槽からオーバーブローしても、特に問題ない場合は、そのまま「バブルジェット」を稼働させて下さい。


バブルジェットの乱流 右の写真の浴槽は、強い乱流を起こす「バブルジェット」が、1席について背中、腰、ふくらはぎの位置にそれぞれ2つずつ計6穴あり、これが3席で合計18穴ついています。

バブルジェットは空気と水を混合し、圧力を加えて作るため、「エアロゾル(霧状)」になります。エアロゾルのできる環境は、最もレジオネラ感染しやすい場所です。

よって、バブルジェットはできるだけ稼働して洗浄を行って下さい。 どうしても泡を消す必要がある場合は、キャップ1杯程度の「高機能消泡剤」CALFA BAT(カルファバット)を洗面器等で水で希釈して、浴槽内に添加して下さい。 約2分〜3分程循環させると泡が消えます。


バイオフィルムの離脱した物質
バクテリア除去

左の画像は配管内から除去されたバイオフィルム・バクテリアです。NSSシステムの有機物への反応は比較的早く、45分〜約1時間くらいで設備・配管内から取り除かれ、泡がキャリアとなり水中に放出されます。

この時点で水中の「窒素濃度(バクテリアの死骸)」は最高点にまで達します。入浴剤を使用している「日替わり湯」等の浴槽は、スライム等と混合されて入浴剤が配管・設備内に堆積している可能性がありますが、これらも全て除去して循環水中へ放出されます。

あらゆる色のバクテリア・バイオフィルムが排出されるケースがありますが、それは入浴剤の色に起因するもので、基本的な典型色は、左の画像のような「茶褐色」です。


バイオフィルムが混ざった泡
分解・スケール除去

1時間ほど経過すると、左上の画像のように、分解酵素の働きにより、排出されたバイオフィルム・バクテリアは徐々に泡の中に分解されていきます。 その際、泡自体が「茶色」に濁ってきます。※ひどく汚れている場合

時間の経過と共に左の画像のようにバイオフィルムやバクテリアや鉱物スケールなどの全てが混ざり合って循環されてきます。 長年、洗浄をしていない浴槽設備に対して、初めてNSSシステムを施工される際は、不要物がろ過器内に詰まる可能性がありますので、その場合は、一度循環を停止してろ過器の「逆洗浄」を行い、不要物を多少排出して詰まりを取り除いてから、循環を再開してください。


排水

さらに1〜2時間経過したら、約5分〜10程度、ろ過器の「逆洗浄」を行います。「連通管」から下水に排水可能な設備構造であれば、そちらのドレンを開いて、しばらく排水して下さい。 理由は連通管に流速を加えて洗浄水を流す為です。

次に浴槽の共栓 (ともせん) を抜いて排水 して下さい。その際、「泡」の表面張力によって、排水キャパオーバーとなり排水しきれない可能性があります。

排水20分前くらいに「消泡剤」を洗浄循環水に入れておくと問題なく排水出来ます。カルファケミカル社の「高機能消泡剤」CALFA BAT (カルファバット) を、必要に応じてお買い求め下さい。

添加量は10ppm-20ppm (0.001%-0.002%)程度で構いません。(ごく微量) 10トンなら100g- 200g程度、事前に水で希釈して(薄める) 浴槽全体に行き渡るように少しずつ、水をまくように添加してください。


沈殿物

排水時には洗浄水は反応・分解がほぼ終わってますので、水面の「泡」を消すと、白濁水から比較的透明に近い状態に洗浄水が変化しています。

排水が終わると右の画像のように浴槽底部に沈殿物が残ります。

ろ過器から、浴槽へ向かう配管内・熱交換器内に付着していた鉱物スケールは、水よりも比重が重いので、共栓から排出しきれずに浴槽底部に沈殿しています。

これらの沈殿物をホースを用いて水道水で流すと簡単に流れていきますので綺麗に流しきって下さい。これで設備内の洗浄は終了となります。

沈殿物の状況

ろ過器内の洗浄水を排水

夜間に洗浄作業を行い翌日の営業まで時間に猶予がない時は、ろ過器底部にある「ドレンコック」を開いて、ろ過器からも洗浄水を下水に排水してください。ろ過器内の洗浄水の濃度を出来るだけ短時間で落とすことができます。

ろ過器のドレンの直径が極端に細く、排水スピードが非常に遅い物もありますが、濃度を早く低下させるのには有効ですので、時間が許される限り、ろ過器のドレンからも排水する事をお勧めいたします。

これによって、ろ過器のドレン配管の洗浄にもつながります。

ろ過器のドレン配管に接続されている配管全てに洗浄水が行きわたり、ある程度の時間、流れを作ると不要物(有機物・無機物)が除去されていきます。

慣れてしまえば、施設管理者様も「運用面」のコツを思い付くことと思います。

※直接「河川放流」で排水する場合、PH調整剤が必要になりますので、お気軽にご相談ください。 PH調整剤のご用意もございます。

ろ過装置

ろ過器内を効率よく消泡
カルファバット

ろ過器の洗浄水排水で、もう一つ「運用面」でのコツがあります。ろ過器内を効率よく「消泡」する為に、ヘアーキャッチャーに消泡剤CALFA BAT (カルファバット) を投入します。

大型のろ過器であれば、キャップ2杯、小型のろ過器であればキャップ1杯くらいで結構ですので、桶やバケツ等に水を入れて5倍希釈してヘアキャッチャーから投入してください。

排水が終って沈殿物を洗い流したら、再び開いた全てのドレン・浴槽の共栓(ともせん) を閉めて水を張ります。

「逆洗浄」が出来るだけの水位にまで水を貯めて、手動で短時間、逆洗浄しますと、「ろ過器→浴槽」までの配管にある洗浄水を効率良く排水出来ます。

次に、新しい水を張って循環させ「すすぎ洗い」を行って作業は終了となります。 通常はこれで終了ですが、泡切れが悪い時やジャグジー等水の乱流が起こる設備に関しましては、ごく微量のNAC成分が残っていても「泡」が残ります。その際は、もう一度、すすぎ工程を繰り返して下さい。

NSSシステムの洗浄作業は、慣れてしまえば、すすぎも入れて「4〜5時間程度」で終わってしまいます。

但し、「休館日」など時間に余裕がある時は、CALFA NACとCALFA SAPの添加後の循環洗浄時間を可能な限り長めにする事をおすすめいたします。

泡は特性上、浴槽内の水面上に浮き、また、溜まります。すすぎ時間が十分に確保出来ない場合は、給水して浴槽から少し溢れさせ「水面上部の泡」だけを排水すれば効率良く、泡をなくす事が出来ます。

NSSシステムでの洗浄作業は難しいものではありませんので、施設のスタッフ様で行うことも可能です。「薬剤」だけの購入であればお買い求めやすくなり、配管・ろ過器・設備の洗浄頻度を上げることが出来ます。 それにより、キレイなお湯でお客様をお迎えすることができ、また、「レジオネラ感染症リスク」の激減と省エネ効率の飛躍的向上を寄与できます。

「貯水槽・送水管」の洗浄も可能!


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