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循環浴槽のレジオネラ菌、配管汚れ対策 orange_bar

「公衆浴場」を経営・設備を担当する責任者の方へ

次から次へと人間が出入りする「公衆浴場」。 PH(水質)、汗、アンモニア、等の条件もそうですが、レジオネラ菌、 窒素酸化物は環境中から屋外風呂等へも混入され、どうしても 「公衆浴場」と「レジオネラ感染リスク」は切っても切れない関係です。

そして、 「人命に関わるご職業」です。 「レジオネラ感染」が発生して、営業停止になってから、慌ててご連絡いただける施設様がほとんどなのですが、洗浄作業は今日の明日と言う訳には行きません。 また、「夜間準備中」に全ての系統を一度に洗浄するとなると給湯・給水能力不足から翌日の営業時間に間に合わない場合もあります。 夜間での「洗浄作業」は計画的に、系統毎に時期をずらし たりして、行っていただく事を強くお勧めいたします。 そして、毎日の「殺菌管理」、定期的な「菌検査」は必ず行って下さい。 結果として、そちらの方がお客様の信頼を損なわず、安定した施設運営が出来る訳です。

また、「薬剤を提供する業者」が、「レジオネラ培養試験」も一括で引き受けると言う場合がありますが、多少、ご面倒でも「薬剤提供業者」とレジオネラ試験を行う「試験機関」は、全く「利害関係」のない「中立な試験機関」 で行う事をお勧めします。 弊社でも「培養試験」 を承っており ますが、 ご希望であれば、信頼性の高い「外部試験機関」のご紹介、また取り次ぎの窓口も致します。

菌が検出されていないのに、一方的に大量の「薬剤」が送られて来るなんて事は、是非とも避けていただきたいと思います。

さて、「NSSシステム」には、たくさんの「化学的・技術的なノウハウ」がございますが、 ここでは管理者様へ、私たちが長きにわたって 「調査」 「分析」、「製品の品質改良」、「実際の施設での試験」を幾度も繰り返して来た過程と、「数多くの施設様への導入実績」で培った、 「運用面でのノウハウ」 を特別にお教えします。 少しでもレジオネラ感染発生件数の減少になればと思います。

以下の3点が「レジオネラ感染リスク」を格段に減らす 「最も重要なポイント」です。

その1:ろ過器内にバイオフィルムを作らせない

どうしても、ろ過器はその特性上(湯水の流速が遅くなり)バイオフィルムが作られやすい箇所の1つです。 常に塩素剤がろ過器の手前で注入されているはずですが、一度、バイオフィルム化(生物膜化)してしまうと、どんなに優秀な殺菌剤でもコロニー内部まで塩素系殺菌ガス(ClO-) は、到達出来ませんので 、内部に生息するバクテリアは生存し続けてしまいます。 そしてPH(アルカリ泉など)、入浴者数 (アンモニア・尿素)等から殺菌効力は著しく低下します。 効力が落ちた水質環境で大量のレジオネラ菌が放出された場合、浴槽、バイブラ、打たせ湯など全てに混入されます。 ろ過器は必ず、頻繁に「逆洗浄」を行ってください。

また、塩素 (その他1種類の殺菌剤) のみでの殺菌では、 次第にバクテリアも「耐性」を持ち始めます。(塩素に強いバクテリア)営業終了後、ヘアーキャッチャーにCALFA SPACを入れ、ろ過器内をリセットされる事をお勧めいたします。

是非、「規定量の塩素を入れていたのに、どうしてレジオネラ菌が生きていたんだ?」 なんて事にならない様にしたいものです。


左:多殺菌剤使用、右:NSS使用

左写真は、ろ過器を開き、「砂ろ材」を少量取出し、飲料用ペットボトルに投入。
これに90%程度までキレイな水道水を注ぎます。

つまり、「可視化(透明化)された、ミニチュアろ過器」とお考え下さい。

そして、このペットボトルを数秒間、良く振って3分間放置。
どの程度「砂が洗浄出来ているか?」 を可視化して評価するテストを行い、その際に撮影した「画像」です。

写真、向かって左側が他薬剤を使用して「殺菌後」に取り出した「砂」と「濁り」の状態。

向かって右がNSSシステムで「洗浄後」に取り出した「砂」と「濁り」の状態です。

毎日、添加する「殺菌剤」の役割は、あくまでも水中の病原菌・バクテリア類の殺菌・消毒です。 「殺菌」と「洗浄」の役割・特性の違いは、この写真をご覧になればわかるでしょう。

たくさんの販売業者が「塩素系の殺菌剤」を「洗浄剤」と発言して販売していますが、「殺菌剤」で「洗浄」は出来ません。逆に「洗浄」は「殺菌」も兼ねます。

天然温泉ではなく、上水(水道水)のお風呂でも、やはり 6ヶ月に1回程度は「洗浄剤」を使用して、「ろ過器内部」から病原菌・バクテリア類の生物系も含め、同時に有機化合物 (油脂・皮脂)など全ての不要物を、キレイさっぱりと「洗浄」しましょう。

洗浄を怠ると、砂ろ過器内部の「砂の固着」・「浄化能力の低下」・最後は「逆洗浄不可」となり、大規模な「砂ろ材交換作業」が必要になります。

定期的に「CALFA NSS」で「洗浄」すれば、砂ろ過の「ろ過材」もロングライフになりトータルコストが落ちると言うのも、ご納得いただけたと思います。

洗浄の目安としては、「入浴者数」と大きく関わります。●土日の2日間で「1,000人」の入浴者数を超える人気店は、必ず6ヶ月に1回の洗浄をお勧めいたします。 ●「2,000人」を超える超人気店は、 3ヶ月に1回をお勧めいたします。 嬉しい悲鳴ですね。

その2:設備上、停滞水(死に水)を作らせない

浴槽と浴槽を直接配管で結び、一定の水位を保つために設けられる「連通管」。 内部は水の動きが極端に悪いため、すぐにバクテリア・バイオフィルムの温床となりやすい箇所です。

泉質、入浴者数などにもよりますが、「長い連通管」がある場合、ほぼ高い確率でバイオフィルムが生成されていると考えて下さい。

理想は毎日、最低でも2日に1度は連通管のドレンから水を抜き、入れ替えてください。

洗浄の際に、連通管を重点的に洗浄するには、持ち運び可能な「簡易型水中ポンプ」を1台と、長いホースをご購入いただいて、「浴槽A」から水を吸い、「浴槽B」の連通管入口に吐き出させ、連通管に「流速」と「洗浄時間」を与えて下さい。


※連通管は、必ず洗浄して下さい。 ここは最も 「バイオフィルムが出来やすい箇所」 です。

また、「簡易型水中ポンプ」は、いろいろな場面で便利です。

例えば、下記の図ように「かけ流し風」のオーバーブロー「回収溝」がある場合、回収槽へ向かう配管も洗浄しなければならない為、洗浄水(洗浄剤)も営業時と同じ水位にして循環しなければいけません。

「簡易型水中ポンプ」があれば、浴槽から洗浄水を吸い上げて、回収溝の吸込口に直接流せば、オーバーブローの水位まで洗浄剤(洗浄水)を精製する必要がなくなる為、洗浄コストも実に「経済的」になります。


※回収槽・回収配管もまた、必ず洗浄して下さい。 ここも非常に 「バイオフィルムが出来やすい箇所」 の一つです。

これまで専門業者に依頼して、大量に危険な薬剤を使用して行う洗浄では、コスト的に「年に1度」しか出来なかった管理者様も、「CALFA NSSシステム」と「簡易型水中ポンプ」があれば、気軽に「年に2度、3度」行う事が出来るようになるでしょう。

「安価」で、「安全」な薬剤で、施設のスタッフ様だけで洗浄できるので、洗浄頻度もこまめにすれば、「バイオフィルム生成」、「レジオネラ感染症のリスク」は大幅に低減し、「お客様・営業面への安心度」は飛躍的に上がります。 (3つの「安」)をご提供します。

洗浄をこまめに行っていただくと、配管内/熱交換器内の不要物も、こまめに除去出来ますので、年間で使用する「光熱費」の削減に成功します。マネジメント側から見ると「削減出来た光熱費」を「洗浄剤」に充てたとしても、まだお釣りがくるでしょう。

しかも、「安全」「安心」を手にした上にです。

話を戻しましょう。 簡易型水中ポンプの便利さはまだあります。 「すすぎ水」を貯めるのに、新水を入れながら、他の浴槽からも抜き取り、送水出来るので飛躍的に時間を節約できます。 そんなに能力の高い (高い水圧を出す) 高価なモデルは要りません。  1台お持ちになっていると非常に便利です。

ちなみに、弊社で所有しているモデルは、「寺田ポンプ-PG250」と言う製品です。
(実勢価格:20,000円-30,000円程度)

●用途: 合併処理浄化槽用雨水・湧水の排水用、雑排水用
●質量(kg): 6.8 ●出力(W): 250 ●取扱液: 清水、汚水、多少の汚物を含む水
●液温範囲(℃): 0〜40(凍結のないこと) ●残水位: 45mm ●運転可能最低水位: 85mm

●吐出量(L/min)/全揚程(m):
40/7.0(7mの高さまでは1分あたり40リットル吐き出せます)
140/3.5(3.5mの高さまでは1分あたり140リットル吐き出せます)

ホースはトヨックス(TOYOX) トヨスプリングホース 寸法 (38mm×48mm)と言う「コイル巻きホース」を使用しています。 扁平しにくく、バキューム輸送に最適。曲げ半径が小さく、折れにくい。バキュームOKとの事です。

●色: ナチュラル透明 ●流体: 水、油、薬品、粉体、空気 ●使用温度範囲(℃): -5〜60
●使用圧力(MPa): -0.1〜0.3 ●最小曲げ半径(mm): 165
●ホース寸法(内径×外径) (mm): 38mm × 48mm (合計15m程度)

※特に弊社と上記製品のメーカー様とは深い関係ではございませんが、ご参考までに。

簡易型水中ポンプを利用した、連通管・回収配管の集中的洗浄は「過酸化水素」の洗浄では出来ません。理由は単純です。 「危なくて作業員が近づけない」 からです。 また、過酸化水素は、「バイブラ」、「ジェット」、「バブルミスト」系のエアレーション設備も動かしながらの「稼働洗浄」は出来ません。理由は同じく、「設備・作業員が危ない」 からです。 レジオネラ菌を空間中にまき散らす「エアロゾル設備」。 ここが隅々まで洗浄出来なければ、洗浄剤としては致命的です。

設備上の問題点

  • 設計・施工ミスから、長い配管の先が、なぜか?行き止まりになっている等、必ず停滞水(死に水)が発生する箇所は配管変更工事をされる事をお勧めします。 意味のない配管は大きな「リスク」を抱えるだけです。
  • 設備の「高低差」による設計ミス等から引き起こされる停滞水(死に水)も稀にあります。 その停滞が起きてる箇所が、頻繁に湯・水が循環される箇所であれば、特に問題ございませんが、「1週間に1度」しか流れない。等と言う環境下では危険レベルは格段に上がりますのでお気をつけ下さい。
  • その3:バイオフィルム化させない

    最も基本的で、最も重要なのは、「バイオフィルム化させない」事です。 バクテリアの段階で死滅させてしまうのが、最も理想的なリスクヘッジです。バイオフィルム(生物膜)の主成分は「たんぱく質」ですので、フィルム化してしまうと、どんなに優秀な殺菌剤でもフィルム内部まで届かずレジオネラを死滅させる事は出来ません。

    繰り返しますが、それは「火災警報」と同じです。 「火災報知機」を作動させている原因である「火」を消さずに、「火災報知器」のスイッチだけを切っても、「火災報知機」は再び作動するでしょう。 つまり、一時的な「対処療法」ではなく、根本的な原因を取り除かなくては、問題の解決には至らないです。 バイオフィルム化してしまった場合、「洗浄」するしか方法はありません。

    大切なのは、わずか数日間(平均4-5日程度)で出来てしまう「バイオフィルム(生物膜)」。

    これを「作らせない」と言う事に尽きます。 (煙の段階で消す)

    これは、十分、運用管理のコツでリスクを大幅に落とすことが可能なのです。

    例えば、「連通管」が下記の図の様に配管されてたとします。 この場合、連通管の 「源」 は「@&Aの連通口」になります。

    (下写真:温泉・温浴施設専用殺菌剤 CALFA SPAC ”カルファ・スパック”)

    「@&Aの連通口」に左図の様に、温浴専用殺菌剤 「CALFA SPAC ”カルファ・スパック”」を市販で売られている道具にフックをつけて、連通管内側に薬剤ネットが来るように「メザラ」にひっかけて設置します。

    すると、連通管内に潜むバクテリアを効率良く殺菌し、ある程度、配管内のお湯が動かなくてもバクテリアが繁殖せず、バイオフィルムが生成されません。

    仮に、女性客が圧倒的に多い店舗様であれば、浴槽のお湯は女性側(上図:王妃の湯)からロス(減少)して行きます。 従って連通管内の主たる通水経路は「皇帝の湯」→「王妃の湯」と流れます。

    この場合、薬剤を入れるポイントは@連通/B連通となります。(上図:皇帝の湯/岩風呂)。

    日々、営業終了時に連通管のドレンから数分間排水したり、片方の浴槽の共詮(ともせん)から数分程排水をすれば、高低差により、逆側の浴槽連通口から、CALFA SPAC ”カルファ・スパック” の殺菌水が内部に効率よく流れを作ります。 これは運用管理面での一つの「コツ」です。

    他にも細かいノウハウはたくさんあるのですが、あまり情報が多いと混乱してしまいがちですので、ここでは上記「3点」のポイントに絞りました。 また、他のお風呂と差別化する為に、「日替わり風呂」・「薬湯風呂」として入浴剤等の選定でお悩みならば、私たちは「重曹(炭酸水素ナトリウム)」をお勧めいたします。

    「お肌がツルツルになる美肌の湯」として、女性に大変人気なのもそうなのですが、重曹(炭酸水素ナトリウム)であれば、それ自体が水質衛生管理上、「手助け」になってくれるからです。  どうしても、「薬湯」「柑橘系の香りの入浴剤」「コラーゲン」等々を演出上、使用したいと言う事であれば、2〜3ヶ月に1度は「洗浄をする意識」が必要になって来ます。


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