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循環浴槽のレジオネラ菌、配管汚れ対策 orange_bar

これまでの温泉施設の配管洗浄剤

始めに、@「洗浄」 と A「殺菌」(消毒) は違うということをご理解ください。

【洗 浄】 配管、ろ過器内部、浴槽、その他水路系に付着したバイオフィルム及び不要物の「分解・除去」を行う。

【殺 菌】 「水中の病原菌」等に対して、水の中で「消毒」を行う。

一度、バイオフィルムが形成されてしまうと、「殺菌剤」はバイオフィルムにブロックされて内部まで到達できず、十分な殺菌効果を得られません。 配管洗浄等の業者に依頼した時に、「何故か、コストが安い」また、「これ1個で!」と言う商品・サービスは、ほとんどのケースA「殺菌剤」を高濃度で添加するだけで、 根本的に@「洗浄剤」とは違うことが多いということを認識して下さい。


それでは、@「洗浄剤」とは、どの様な物でしょうか。


洗浄

過酸化水素 (危険物取扱)

一般的に配管洗浄等で行われているのは、「過酸化水素」による、物理的剥離です。

行政の指導では「6か月に1回以上、適切な方法で洗浄」することとなっていることはご承知の通りです。この過酸化水素は、消防法第2条第7項及び別表第一第6類2号により危険物第6類(酸化性液体)に指定されているため、売買・実施の際、有資格者が必須となり、これが配管洗浄等の業者に依頼するとコストが高くなる理由となっています。

洗浄業者にとっては「特殊技能」であり、特別な価格となります。有資格者以外が作業にあたれば当然法令違反となりますし、万が一、事故が発生すれば労災認定され、聞き取り調査の末、処分が下されます。

過酸化水素は強い腐食性を持っているため、高濃度のものが皮膚に付着すると痛みをともなう白斑が生じます。 眼に入った場合、最悪の場合は失明する可能性もありますので「補償問題」に発展する可能性もあります。また、可燃物と混合すると過酸化物を生成、爆発・発火することがありますので火災等のリスクもあります。

事故事例として、1999年10月29日、過酸化水素を運搬中のタンクローリーが首都高速道路2号目黒線を走行中に爆発、横転し多数の負傷者を出す事故が起こりました。このタンクローリーは普段は「塩化銅」を含む廃液の運搬に使用されており、残留していた金属成分により過酸化水素の分解が進み爆発したという、初歩的なミスにより起こった事故となっています。このように過酸化水素は遷移金属により容易に分解されるので、注意が必要とされます。 (記述:Wikipediaより抜粋)

万が一、無資格の不慣れな方が「添加量を間違えたり」、「誤って液体を体に浴びたり」すると、取り返しのつかない大事故になる可能性が高いので、化学品の取扱いを甘く見てはいけません。

(右写真) 大きな音をたてながら、数十センチ以上の浴槽水の水圧を吹き飛ばし、高々と 「水柱」 を上げる過酸化水素。
設備・配管内に与えている「圧力」 「暴発力」は大きく、また強い「酸化力」がある為、人間が近づけず「極めて危険」です。


高圧洗浄

洗浄剤ではありませんが、「高圧洗浄」によって洗浄を行っている温泉施設も結構あります。

産業洗浄は、「化学洗浄作業」と「高圧洗浄作業」の2種類に分かれますが、「高圧洗浄」は配管内を水の圧力でバクテリア・バイオフィルムを「物理的」に剥離させる方法となります。但し、あくまでも「洗浄ノズル」が挿入可能な箇所のみしか洗浄できません。

高圧洗浄の場合、コストは比較的安価な価格で行える方法となります。

しかし、高圧洗浄は下水道等の「ストレート管が多い単純な配管経路」には効果がありますが、温浴施設などの「複雑に入り組んだ配管内」、「ろ過器内」は、 内部を完全には洗浄出来ないのと、硬化スラッジ(硬くなった汚泥)が混ざった付着物は除去できないという弱点があります。

また、洗浄の作業時間がとても長く、「超高圧」で洗浄を行うので、配管設備の劣化や破損、損壊を招くリスクも著しく高くなります。


これまでの殺菌剤


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